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2017年5月16日 09:13 投稿者 : 理事 コメント 0件
西の話は書けぬのです。
年間3日以上関東から出たことがない俺には、
方言というものに馴染みがない。
「なんちゃって方言」になってしまうので、
方言を知ってる人からすると作品全体がリアルじゃなくなる。
リアルは俺の作品の生命線だ。
「カモメに乗って飛んでくる」作品を書く人間の言葉とは思えないかもしれないが、
「あきらかな嘘」に対して「リアルな(もしくはリアルっぽい)反応」を返すことで、
共感と笑いを誘っている。
それがカモメに乗って来た人に対してツッコミが、
「カモメに人が乗っとる!どないなっとんねん!んなアホな!やめさしてもらうわ!」
とか言ってたら絶対スベる。
書いてて全然楽しくないもの。
故に方言は書けない。
そうすると西の方は関西弁や広島弁や土佐弁、博多弁、薩摩弁など、
印象の強い言葉が多すぎる。
東も東北とか北海道とか訛りのイメージはあるけど、
土地の言葉は標準語から遠すぎて、
それだけで話しているイメージがない。
「土地の言葉」と標準語の二刀流な気がする。
例えるなら、
東北のアナウンサーは標準語で話すイメージだけど、
大阪のアナウンサーは関西弁混じりで喋っててもいいイメージ。
故に、
西の話は書けぬのです。