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2015年9月8日 10:44 投稿者 : 理事 コメント 0件
面倒になったんじゃない。
ちょっと疲れただけなレビューはまだ続きます。
スズキプロジェクトバージョンファイブ「隠 ザ クローゼット」
記憶を失くした幽霊が、
自分の部屋に侵入する人々を観察しながら、
自分の「死因」を探っていくサスペンス、
仕立てのコメディ。
スズキって、
ザ・プラン9のすずきつかささんなのね。
そう思うとこの芝居の雰囲気、
以前見た吉本のミュージカルに近い。
判りやすいネタも、
ちょっと捻ったネタも、
下ネタも、
置いてきぼりにするネタも、
全部ひっくるめて波状攻撃にする感じや、
張った伏線は全部回収しようとする姿勢、
ちょっと意地悪な展開、
なにより、
『演劇』をやろう!という気持ち。
そういうのを凄く感じる。
あと個人的に、
「演劇ってこういうイメージもたれてるんだな」という感想を抱く演出。
とても吉本っぽい芝居だ!(新喜劇除く)
そう、
もし俺が手を入れるなら、
ツッコミの立ち位置だろうか。
先だって書きましたが、
ツッコミはお客さんの代弁者だと俺は考えてるんだけど、
この芝居のツッコミは「幽霊」が担当している。
記憶も目的意識も無い「幽霊」が、
部屋に来る生きてる人々にツッコんでいく。
「お前、一般人の顔でつっこんでるけれども、
悠長につっこんでる場合なのか?
そもそもお前の存在自体がつっこまれる側じゃないのか?」
という疑問が膨らんでしまった。
その人の言う事を真に受けていいという安心感を、
最初の方で提供できると、
ウケ方が変わってくるんじゃないかなぁと思います。