blog
2015年9月11日 04:08 投稿者 : 理事 コメント 2件
やっと最後だ!
と思いましたが、
この作品はグランプリを取ったので、
9月12日24時(それは13日では・・・)にBS日テレで放送されるのです。
だとしたらこれ、
完全にネタバレなんじゃねぇか?
まぁ大した事は書いてないけど、
多少純粋に楽しむ気持ちを削るのは鉄板なんだよなぁ。
でも、
このレビューを読んで、
「あー、なるほど。ここがあれか。」と思いながら見るという研究の仕方も、
ありはありな気もするし。
と言う事で、
ネタバレます!
ここから先は読みたくないヤツは後で見ろ!
その為に延々前振ったのだ!
去れ!
という事で、
去らなかった皆さんは、
まぁ何となくな俺のレビューをどうぞ。
アガリスクエンターテイメント「七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン」
二重構造のシチュエーションコメディ。
まず前説として、
シチュエーションコメディとは、
「ギャグ等で笑いをとるのではなく、
人間の関係性や誤解によって起こる笑いを提供する、
真面目に演じるほど面白いコメディ」と定義する。
その例として、
「内緒で重婚した男が、それぞれの妻にバレない様に誤摩化す様を描いたシチュエーションコメディ」を始めるのだが、
出演者が、
「真面目にやっていたらこんな事は起きない。」という主張で芝居を止め、
それを修正していくと、
ドンドン芝居がおかしくなっていくというコメディ。
最近の流行の方法論で、
テンポもセンスも良く、
グランプリも納得の作品でした。
それでは、
俺が手を加える場合、
まずは修正を加える部分の説得力。
修正したい箇所が出た場合、
出演者の多数決で、
修正するか否かを決めるのですが、
後半にいくと、
ちょっとご都合主義的な投票結果になってしまう箇所が出てくる。
台詞の無かった出演者が、
明らかに芝居を壊す選択をする部分は、
極力無くしたい。
そしてもう一点、
芝居の方向性に関して。
この作品のも含め、
最近人気の劇団で流行っているスタイルなんだけど、
「芝居のデフォルメ」を止めたい。
説明が難しいけど、
「芝居の細かい部分は端折って記号化した演技」を止めたいってとこ。
記号化した演技なのでとても判りやすいんだけど、
他方、
心理状態も記号化してしまうのでちょっと軽くなる。
まぁ軽いからウケるとか、
軽いから取っつきやすいとか、
いい事も多いんだけどさ。
ちょっと世代だなぁって気もするんだけどさ。
ずっと「これはフィクションです♡」って言ってるような芝居は、
「真面目に演じるほど面白いシチュエーションコメディ」には、
合ってないと思うんだよなぁ。
劇中劇部分でも、
メタ部分でもいいけど、
どちらかは「正確な演技」にしたい、
と思うのでした。