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2015年9月4日 14:54 投稿者 : 理事 コメント 0件
ちょっと踏み込んで書き過ぎているので、
関係者に見つかりたくないなぁと思うレビューを続けよう!
劇団鋼鉄村松「滅亡のコメディア」
大国同士の核攻撃を巡る数分間を描いたコメディ。
幕開けから小劇場で力をつけた劇団だなと判る。
だって出演者の曲者揃い感が凄い。
あとこのチームだけ、
男しか喋ってない。
女性も出演しているけど、
ほぼダンサーとしての役目なので台詞がない。
ほぼ男だらけの濃い45分間。
核のボタンを押しちゃダメって言われると押したくなる大統領とか、
ハゲって言われるとガチ切れする書記長みたいなダメ登場人物達が、
核ミサイルが爆発する間際、
人としての弱さとか気高さを見せるあたりがとてもいい。
きっちり笑いもとってテーマも語った充実度の高い作品でした。
えー、
もし俺が手を加えるならば、
役割の明確化かなぁ。
全員がボケられる、
全員がツッコめるというスキルの高さで、
全員がボケてツッコむというスタイルになってるんだけど、
その所為で客が特定の人物に感情移入しにくい作りになっている。
通常、
常識人ポジションを一人おく事によって、
その世界でのルール(客的には変だけど、その世界では常識)や、
異常さ(その世界でもボケや異変)を伝えるんだけど、
今回はそのポジションであろう補佐官や書記長もボケているので、
特定の「客の代弁者」はいなかった。
まぁボケるなって意味でなく、
常識人にありえる範囲の失敗や勘違い系のボケに見せれば、
また変わってくるのではないかなぁと、
俺は考えます。