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怖い人々。


2013年7月19日 14:56  投稿者 : 理事 コメント 0件

立川志の輔「牡丹灯籠」を聞く。

偉伝或の魁、村尾君に誘われて下北へ。

噺家は本当に話がうまい。

「話芸」って感じがする。

演じ分けがしっかりしてるから、

説明が無くても誰か判る。

緩急、空気など、だれでも褒められるような感想しか書けないが、

すごく良かった。

俺は、

「喋ってない時間にどれだけ人を引きつけられるか」ってので、

演者のレベルを計ってる部分があるけど、

それも素晴らしいものでした。

とまぁ、当たり前の「志の輔すげぇ」って感想と、

「牡丹灯籠」って脚本について。

複雑に入り組んだ話が一本にまとまる気持ちよさ。

あぁここにつながるのか、っていう構成の緻密さ。

モノを考えて書いてる人は、やっぱ違うよな。

あと、「怪談もの」であるこの話。

落語ではよくあるパターンだけど、

幽霊はそんなに怖くない。

人間の浅ましさが凄く怖い。

だいたい登場人物が「幽霊怖い」ってなるけど、

明らかに周りの人間の方が怖い。

だいたい関係者の間で皆殺しの殺し合いになるもの。

「生きている人間が一番怖い」ってのが落語の、噺家の、物語を作る人の、

たどり着いた真理なのかねぇ。



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